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Joannie Rochette wanted to skate like a woman
前回のエントリーでは、試合結果と選手のインタビューという形で構成された
記事を取り上げましたが、今からご紹介する記事は、もう少しジョアニーに詳しく
インタビューしているものです。
少し考えさせられる記事だったので、エントリーを分けることにしました。

(canada.com)
Rochette wanted to skate like a woman

Joannie Rochette wanted to skate like a woman, and chose a program to emphasize her maturity.
(ジョアニー・ロシェットは女性らしく滑りたいと思っている。そして彼女の成熟を強調するプログラムを選んだ)

でもジョアニーはその当てが外れたと思っていたようです。

"It’s really strong, this world championship.
It was really hard to stay focused [considering] where I was standing [16th] after the short. Of course, looking back on the season, maybe the short program [to Jimi Hendrix’s slow, bluesy Little Wing] was not well-received by the judges. It was fun to do, it was something different, but I think if I compete next year, it’s going to be something more classical.

(この世界選手権はとても苛烈な戦いでした。SPのあとは、16位という結果だったために集中をすることがとても困難でした。もちろん、シーズンを振り返ってみればショートのプログラム(ジミー・ヘンドリックスのブルージーなスローナンバー、"Little Wing")はジャッジに良い受けとめかたをされていなかったかもしれません。ちょっと今までとは違ったものでしたし、滑るのは楽しかったのです。でも来季を戦うとしたら、もう少しクラシカルなプログラムになると思います。)

"I love when people skate laid-back like this in shows and stuff, and that’s what we tried to do, but maybe that’s not the style that’s needed for competition. They want to see speed, power. And I’ve always been known as a skater with speed and power, but that’s not what this program was meant to show, it was meant show a more woman side of me. The judges didn’t like it, but unfortunately in figure skating, when you make a decision at the beginning of the season, you have to live with it for the whole season.
But I tried my best with the program, and I used it as a vehicle to evolve as a skater, too."

(ショーやなにかでこんな風にレイバックで滑るのは好きですし、やろうとしていることなのですが、それは試合の時に必要とされるスタイルではないのです。スピードやパワーが求められます。それに、私はいつもスピードやパワーのある選手として認識されてきました。でもそれはこのプログラムが表現しようとしているものではありませんでした。もっとわたしの女性的な面を表現しようとするものだったのです。ジャッジはそれを好みませんでした。残念なことに、フィギュアスケートではシーズンのはじめに決断をしてしまったら、シーズン中ずっとそれをやっていかなければいけないんです。でも私はこのプログラムでできるだけのことをしましたし、スケーターとして進化するための手段としてもこのプログラムを使いました。)

スポーツとしての側面と、表現としての側面を持つフィギュアスケートならではの
ジレンマといいますか、求められるものとやりたいことに差が出てしまうというのは
スケーターにとっても大きな壁だと思います。
特にジョアニーは力強いというイメージが先行して、それが点数に影響している面もあるようで
彼女の女性らしさやエレガントさが評価されにくいのはとても残念です。
以前は筋トレしすぎたのよね…。ジョアニー。
今季はずいぶんやわらかい雰囲気になって素敵だなと思っていたのになあ。

記事では、ジョアニーは今後テクニカルな面をアップグレードする必要があり、
もし世界のエリートスケーターたちの中で再び上位を狙うのであれば、
少なくとも3-3のコンビネーションは必要だろうと書かれています。

"The sad thing is, it takes a long time for me to master a jump consistently. I guess I’m a very slow learner. But I know it’s in me, I know I have the ability to do it, I just need to make it consistent, and work a lot harder. This season I didn’t want to get injured - I’ve had shin splints before - but I’m just going to have to do it. I’ve done triple-triple before in competition, and next year, I have to do it."
(悲しいことは、私はジャンプの確度を上げるのに長い時間がかかるということです。私は習得するのが遅いほうだと思います。でも私の中には確実に可能性がありますし、自分にその能力があることも解っています。ただ確実にしていくことが必要なのです。そしてもっと一生懸命練習することも。今季、私は怪我をしたくなかったのです。−以前は過労性脛部痛を患っていました−でも、やらなきゃいけないんです。試合の前には3-3を跳んでいました。そして、来季は(試合で)跳ばなくてはいけないんです。)


なんとも厳しい。本当にアスリートというのは煩悶の繰り返しで試合に臨んでいるんだな
と改めて考えさせられた記事です。
それに真っ直ぐに対峙しているジョアニーを美しいと思いますし、
来季以降もますます応援したくなりました。

posted by:kanon
2007 Worlds
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Ladies' free program
[2007/03/24]

Ladies' free program

女子のフリーの結果と最終順位です。

1 Mao ASADA (JPN) 133.13
2 Miki ANDO (JPN) 127.11
3 Kimmie MEISSNER (USA) 115.56
4 Yu-Na KIM (KOR) 114.19
5 Joannie ROCHETTE (CAN) 109.13
6 Yukari NAKANO (JPN) 108.30
7 Susanna POYKIO (FIN) 102.96
8 Sarah MEIER (SUI) 102.28
9 Carolina KOSTNER (ITA) 101.77
10 Valentina MARCHEI (ITA) 101.72

24 Mira LEUNG (CAN) 73.69

Ladies' result

1 Miki ANDO (JPN) 195.09
2 Mao ASADA (JPN) 194.45
3 Yu-Na KIM (KOR) 186.14
4 Kimmie MEISSNER (USA) 180.23
5 Yukari NAKANO (JPN) 168.92
6 Carolina KOSTNER (ITA) 168.92
7 Sarah MEIER (SUI) 160.80
8 Susanna POYKIO (FIN) 160.12
9 Emily HUGHES (USA) 159.06
10 Joannie ROCHETTE (CAN) 158.98

24 Mira LEUNG (CAN) 120.74

ジョアニーは本当によく戻してきました。
というか、本来の彼女の実力ならこのあたりということなんでしょうけれどもね。
それだけにSPはもったいなかったな。

ミラちゃんは順位を上げてくることができませんでしたね。
でもショートで足切りにならずにフリーを滑れたのですから、来季に向けての
改善ポイントなどはしっかり見ることが出来たんじゃないでしょうか。

(CBC.ca)
Japan's Ando wins women's title, Rochette 10th at world championships

記事ではジョアニーのFSで5位、総合で10位という結果を報じるとともに、
来季の出場枠を2つ確保するためには12位以上の成績が必要だったが、
彼女はその責務を果たした、と書かれています。

"The wait between the short and the long was like hell. It was so hard.
I was disappointed so I wanted to come back and fight for it and try to keep those two spots. I knew I needed a top-12 finish. It was really hard to stay focused and I tried to give it my all."

(SPとFSの間に待っている時間は地獄のようでした。ほんとうに大変だったのです。とても失望していましたので、復活して戦いたいと思いましたし、2枠を確保したいと思っていました。12位以内に入らないと行けないことは解っていました。集中し続けるのは大変でしたし、それに全てを注ぎました。)

ミラちゃんは総合で24位です。

"I haven't skated like that forever."
(いままであんなふうに滑ったことなどありませんでした。)

彼女はまずいロングプログラムについてこう語った、とのこと。

本当に成績が出ないと見事に興味がない感じですね。
そのシビアさが北米流といえばそうなのかもしれないけれども。


(skate canada)
Rochette battles back to place 10th at world championships

It was rally time for Joannie Rochette.
(それはまさにジョアニー・ロシェットのための時間だった。)

なかなかの書き出しです。確かにカナダ的には「よくやった!」というところなんでしょうね。
枠をきちんと確保できたわけですから。

3度のカナダチャンピオンは、ショートプログラムの16位から5位への追い上げを果たし、
総合で10位となった、と記事。

ジョアニーは5つのクリーンなトリプルジャンプを跳んでフリーで5位を獲得して
トータル158.98点を得ました。

"It was really tough for me to come back tonight (after the short program). I just tried to hold my head up high and tried my best. I felt better on the ice tonight. Of course I am a little disappointed, but next season is a new season."
((ショートプログラムのあとで)巻き返すのは本当に大変なことでした。顔をあげてベストを尽くすことに尽力しました。氷の上では昨日よりいい気分でした。もちろん少し残念ではありますが、次のシーズンはまた新しいシーズンとなると思います。)

ミラちゃんはショートで20位でしたがフリーで24位と順位を下げ、合計で120.74ポイント
総合順位は24位でした。

"That was absolutely 100 per cent the opposite of what I am capable of and what I do in practice. I think what contributed to that is by the middle of the program I was dead tired. I was exhausted and I don't know how I got to the end. Now I go home and start all over again."
(結果は私ができること、そしていつも練習でやっていることとは100%反対のものでした。プログラムの中盤で死ぬほど疲れてしまったせいだと思います。とても疲れ切って、どうやって最後まで滑ったのか覚えていません。今は国に戻って一からやり直そうと思っています。)


スタミナが持たなかったんですね。気持ちが走りすぎたのかな。
まだミラちゃん若いですし、また来季。楽しみにしていたいと思います。
ユニークな選手なので気になる存在ですし、がんばって少しでも上に行けるといいな。

posted by:kanon
2007 Worlds
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Ladies' short program
[2007/03/23]

今度は女子ショートの記事を。
思えばもう一ヶ月も経つんですね。時間が過ぎるのって早いわ。

Ladies' short program

1 Yu-Na KIM (KOR) 71.95
2 Miki ANDO (JPN) 67.98
3 Carolina KOSTNER (ITA) 67.15
4 Kimmie MEISSNER (USA) 64.67
5 Mao ASADA (JPN) 61.32
6 Emily HUGHES (USA) 60.88
7 Yukari NAKANO (JPN) 60.62
8 Julia SEBESTYEN (HUN) 59.98
9 Sarah MEIER (SUI) 58.52
10 Susanna POYKIO (FIN) 57.16

16 Joannie ROCHETTE (CAN) 49.85
20 Mira LEUNG (CAN) 47.05


(CBC.ca)
Canadian women well back at figure skating worlds

芳しくなかったカナダ選手の結果についてこの記事はこのように始めています。

"It was a rough day for Canadians at the world figure skating championships in Tokyo on Friday."
(金曜の東京での世界選手権はカナダの選手にとって過酷な日となった。)

ショートを終えてジョアニーは16位、ミラちゃんは20位。

ジョアニーはストレートラインステップで後ろ向きに滑っているときに転んでしまいました。

"It's very disappointing to make that kind of mistake. It's never happened to me in the senior ranks.
I was off on some of my jumps, too. You could see me stumbling here and there. It's really disappointing to have a score like that, at worlds especially."

(このようなミスをすることはとても残念なことです。シニアにあがってきてからはこんなことは起きたことがなかったんです。いくつかのジャンプでも失敗をしました。あっちこっちでつまづいたのにお気づきになったと思います。このような点数になったのは残念です。特に今回は世界選手権ですから。)

出遅れたにもかかわらず、ロシェットはまだメダルに手が届くと考えている、と記事。

"It's going to be really tough because I have to put tonight behind me. It's going to be a real challenge but I know I can do it."
(今日の出来を忘れないといけないので、とても厳しいとは思いますが、これは本当に挑戦ですし、私はやれると思っています。)

どんな成績が出ても、決してネガティブなことは言わない。
これはどの選手にも共通したことで、どんな状況でも物事をポジティブにとらえて、
それを口に出すことでメンタルコントロールを行っているんだろうなと思います。
特にカナダはメディア対応のセミナーなども開かれているようですし、
そのあたりは徹底していますね。

記事はあっさりしたもので、ミラちゃんについてはダブルアクセルの回転不足で
点を失ったとだけ書かれています。


(CBC.ca)
Yu-Na Kim of South Korea wins women's short and Canadians well back

さて、こちらもCBCの記事。ショートについては2人とも順位が良くなかったせいか
取り上げられている記事もあまり多くはありませんでした。

ジョアニーについては前述の記事とほとんど同じ事が書かれていますが
この記事の方にはミラちゃんのインタビュー部分が載っていました。

"I'm puzzled, I didn't think I'd flubbed the Axel badly enough to lose three points.
I really don't mind what happened (Friday). I just want to skate a clean program in the long."

(戸惑いました。点を失うほど、アクセルでひどくヘマをしたとは思わなかったんです。
(金曜のショートプログラムで)起こったことについては気にしません。ただロングプログラムでクリーンに滑りたいと思っています。)

気持ちの切り替えって大事ですよね。次の日にはまたFSを滑るんですから。
こういう部分って男性より女性の選手の方が強いのかなというのは、
今回の世界選手権を見ていて思いました。

posted by:kanon
2007 Worlds
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Men's free program
[2007/03/22]

ワールドの記事をまとめ終わらないうちにJapan Openが近づいてきてしまいました。
女子の記事訳をやらなくては・・・。

さて、男子フリーです。
FSのみの結果はこちら。

Men's free program

1 Daisuke TAKAHASHI (JPN) 163.44
2 Stephane LAMBIEL (SUI) 160.65
3 Brian JOUBERT (FRA) 157.21
4 Tomas VERNER (CZE) 155.80
5 Evan LYSACEK (USA) 148.69
6 Nobunari ODA (JPN) 142.77
7 Kristoffer BERNTSSON (SWE) 140.20
8 Jeffrey BUTTLE (CAN) 135.06
9 Stefan LINDEMANN (GER) 133.38
10 Johnny WEIR (USA) 132.71

14 Christopher MABEE (CAN) 124.05
16 Emanuel SANDHU (CAN) 119.17

で、最終結果。

Men's result

1 Brian JOUBERT (FRA) 240.85
2 Daisuke TAKAHASHI (JPN) 237.95
3 Stephane LAMBIEL (SUI) 233.35
4 Tomas VERNER (CZE) 226.25
5 Evan LYSACEK (USA) 222.18
6 Jeffrey BUTTLE (CAN) 214.96
7 Nobunari ODA (JPN) 209.94
8 Johnny WEIR (USA) 206.97
9 Kristoffer BERNTSSON (SWE) 206.29
10 Sergei DAVYDOV (BLR) 203.05

13 Christopher MABEE (CAN) 195.38
16 Emanuel SANDHU (CAN) 188.59


男子の競技の結果を受けての記事をいくつかご紹介します。

(CBC.ca)
Buttle 6th as Joubert wins world figure skating title

この記事では、カナダチャンピオンのジェフ・バトルはSPのあと2位につけたが、
FSで二度転倒し、結局昨年カルガリーで行われた世界選手権での順位と同じ6位になった。
とまとめられています。

ジェフは高橋選手が8つのトリプルを降りて四回転も跳び、日本の観衆を大いに喜ばせた後に
最終滑走者として氷にのった、と記事。

"Obviously, it has an effect. You can't ignore that kind of volume and that kind of response.
But I anticipated it. I prepared myself for that. I knew if he skated well that the audience would erupt. So I was almost prepared for that kind of reaction. I wasn't surprised by it, but I was surprised by how I skated."

(確かに、影響はありました。あのような音量とリアクションを無視することなんてできません。でも予想はしていましたし、それに備えていました。彼がいい演技をすれば観客が沸きかえるのは解っていたんです。ですので、そういった反応に対する心構えはしていました。観客の反応には驚きませんでしたが、自分の滑りには驚きました。)

メイビーくんは初めての世界選手権でSPでは6位。最終の順位は13位という結果になりました。

"It wasn't exactly what I had planned. But, for first worlds, I'm going to take it for what it is and learn from it."
(思っていたとおりの演技ではありませんでしたが、最初の世界選手権としては、ありのままに受け止めて学ぼうと思っています。)

彼も1度の転倒と、ほかにもいくつかテクニカルなミスがあった、と書かれています。

エマさんについては昨年は5位だったのに対して、今回は16位に終わったと書かれていて
インタビューの引用はありませんでした。

この結果を受けて、カナダの来季の出場枠は3枠から2枠へと減った、と締めくくられています。


(TSN.ca)
Jeff Buttle finishes sixth at Worlds

この記事はジェフの結果に加えて
カナダのチャンピオンはほかの選手のミスにつけこんで2005年の世界選手権で銀メダルを獲得し、
2006年のオリンピックで銅メダルを獲得したが、ジュベール、高橋、そしてランビエールは
今回のハイパワー・ショーで多くのミスをしなかった。
と書いています。

なんだか読んでいて悲しくなるような記事です。
いくら結果が思わしくなかったからといって、自国の選手にこれはあんまりだと思うんだけどね。

さらに
バトルは週を通じての素晴らしい練習によって高い期待を得ていたが、少なくとも今は
フットワークとジャンプの欠如で有名な選手のままだろう。
ですって。

たしかにジャンプでは苦労している選手ですが
こんなに皮肉って書かれなきゃいけないことなんだろうかしら。

記事ではジェフが高橋くんのすぐ後の滑走だったこと、6,900の観衆を沸かせた高橋くんは
8つのトリプルジャンプを跳び、四回転も跳んで、着氷で手をついたのが唯一のミスであったこと、
人生で一番いい演技をしたことで感情がたかぶったため、
数分の間泣きやむことができなかったことなどが書かれています。

そしてバトルにプレッシャーがかかった。と。

そして上記の記事にもあった、観衆のリアクションは予想できた、という
ジェフのインタビューに続いて次のジェフの言葉も引用されています。

"It was a really strong event. I felt pretty good, obviously a little bit nervous, but that's not something that should have affected me.
No excuses. The jumps - I tried too hard and they just didn't work out."

(本当に熾烈なイベントでした。もちろん少し緊張しましたが、それは僕に影響をあたえるものではなくて、気分はよかったんです。
言い訳はできません。ジャンプは − 僕は気負いすぎて、それはうまくいきませんでした。)

その他に、ジェフについては
彼は5つのトリプルジャンプをクリーンに降りた。彼の転倒のひとつは四回転を試みた際のもので、
もうひとつはトリプルアクセルを跳んだときのものだった。
もうひとつのアクセルにも不具合があり、彼はバランスをとるために氷に手をついてしまった。
しかし彼が四回転に挑むことはまれであり、昨年よりも難しいことに挑戦したことで、
彼はカルガリーで6位になったときよりも今回の6位をうれしく思った。
と書かれています。

"I'm a better skater this year than I was last year."
(今年は去年よりいいスケーターになったと思っています。)

とジェフ。
同じ6位でも内容も違うし、SPの演技とか他にもいろんなファクターがあるのだから
今回彼がこの結果に満足はしていないにせよ、前向きに捉えているのは嬉しいことですね。

メイビーくんについては競技の結果と、先の記事でも引用していたインタビュー部分が
掲載されています。

そしてエマさん。
プログラムの早い段階で2回の転倒をしたので、残りの4分間彼が奮闘しているのを見るのは辛いことだった、と記事には書かれ
将来のことについて訊ねるとエマさんは、彼のプランはいつも2010年のオリンピックに向かって
やり続けることだと言ったそうです。
来季は枠が2つに減ってしまったので、彼が世界選手権に出場するのは難しくなってしまった
と記事は続けていて、カナダは3枠を取り戻すために順位の合計が13以内を獲得してくるような
スケーターが2人必要だとかかれています。

男子のトップ争いはクワド・レースになってきていて、
バトルがそこに加わるのも難しくなっている、とも。
それに対してバーケルコーチのインタビューが次のように引用されています。

"It's no doubt there is some very good skating at the top. I think if he'd gone out and done both Axels he could have medalled.
He went out and fought but you've got to do it when it counts."

(トップに何人かの素晴らしいスケーターがいることについては疑いの余地がありません。わたしは彼が出て行って2つともアクセルを決めていたらメダルを取れていたと思います。彼は戦いましたが、それはここぞという時にするべきことなんです。)

コーチとしては確実にアクセルを2つ揃えたほうが良かったという判断なんでしょうか。
結果を出すことも大事ですものね。


このTSNの記事には"YOUR CALL"というコーナーがあって、
ユーザーの声が掲載されているんですが
今回の競技結果を受けてエマさんへの非難が噴出しております…。
カナダ国内での風当たりの強さをまざまざと見たような気がします。
なんだか読みながらいたたまれない気持ちになりました。
スポーツって厳しい世界ですね。
フィギュアスケートって芸術面も持ってるから、そこを忘れがちになっちゃうけど。


(Skate Canada)
Buttle finishes sixth at world championships in Tokyo

結果についての部分は割愛して、目新しい部分だけご紹介しますね。

この記事では、ジェフは2006-2007シーズンのほとんどの間、背中の怪我のために戦列を
離れていたと書かれています。
FS後のインタビューでは

“I have no regrets. I was able to do jumps out there that I wasn’t able to do a few months ago. It was a really strong event. I felt really good. It was the jumps - I tried too hard and it didn’t work out.”
(後悔はしていません。数ヶ月前には出来なかったジャンプがリンクの上で出来たんですから。本当に熾烈なイベントでした。気分はいいです。ジャンプは − 僕は気負いすぎて、それはうまくいきませんでした。)

メイビーくんのインタビューも次のように引用されています。

“The performance was definitely far from perfect, but, this being my first worlds, this is just a step towards where I want to be.
I’m just going to learn from this performance and how I competed in this atmosphere, and hopefully make the next world championships better. I felt exactly how I did in the short program and I wanted to put on a good show.”

(演技は完璧からは程遠いものでした。でもはじめての世界選手権でしたから、これは僕が進みたいところへのステップのひとつなんです。この雰囲気の中で自分がどのように演技したかということから学ぼうとしていますし、できれば次の世界選手権はもっとよいものにしたいと思っています。SPでやったことがまさにそれでしたし、いいショーをしたいと思っていたんです。)

それからエマさん。

“I had a great warm-up and I was really ready for it. I really don’t know what happened.”
(調子のいいウォームアップで、準備も出来ていました。何が起こったのか、本当にわからないんです。)

やっとエマさんのインタビューが、と思ったら、わずかにこれだけ。
ご本人もどうして調子が崩れたのかわからなかったようですね。
もうこうなったらメンタル以外のなにものでもないような気がしますが…。
来季は得意なプログラムで、自信を持って競技に挑めるといいなと思います。


FSの記事は1エントリーにまとまりました。
成果が芳しくなかったためか、結果だけをまとめている記事が多かった印象です。

posted by:kanon
2007 Worlds
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Men's short program (2)
[2007/03/21]

さて男子ショートの結果を受けての記事第2弾。

(Skate Canada)
Buttle skates to second in short program, three Canadian pair teams finish in top-10 at world championships

Jeff Buttle's short program brought the Tokyo crowd to its feet.
(ジェフ・バトルのショートプログラムは東京の観衆を立ち上がらせた。)

嬉しいリード文ですね。ほんとうにあのスタオベはすごかった。
もちろん他の選手にもスタンディングオベーションはありましたが、
なんだかジェフへのスタオベは格別でした。
それはきっとわたしがジェフのファンだからでしょうけれどね。身びいき身びいき。

記事ではジェフがシーズン前半を休まなくてはいけなくなった背中の怪我にふれ、
この世界選手権が今季2度目の国際大会になったが、とても素晴らしいショートを滑って
2位につけたと書いています。

怪我にもかかわらずジェフは状態も良く、ジャンプもすべて降りて
さらに難しいスピンや桁外れのフットワークを見せたとも書かれていて、
すいぶん高い評価を受けています。

I'm really happy with the way that I skated. I've been skating really well all week and getting better and better, so I want to stay in that direction. I'm feeling really good, my back is not hurting at all.
(自分の滑りにとても満足しています。今週はずっとうまく滑れていて、だんだんと良くなってきています。ですから、この調子でいきたいと思っています。とてもいい気分ですし、背中はもう全く痛みません。)

とジェフ。

メイビーくんに関しても、素晴らしいプログラムを滑って、エレメンツも全部こなした
と書かれています。

I definitely nailed it. I'm really not here for results but more for experience and definitely in preparation for 2010. (This short program) has encouraged me to go for the free skate.
(まったくやりましたよ。世界選手権には結果のためではなく、経験をつむために来ていて、それはまったく2010年のオリンピックに備えるためなんです。(このショートプログラムは)フリースケートに臨むにあたってとても励みになります。)

メイビーくんも嬉しそう。
はじめてのワールドでいい演技が出来たんだもの。それは大きな力になりますよね。

エマさんのことも書かれているんですが、以前取り上げた記事と同じ
「4〜5点の差はトリプルひとつぶんだからメダルの可能性もありますよ。」というものでした。

エマさん、ほんとにこれしか話してないのかもなあ…。
他の2人は出来がよくて、ご機嫌に話してたようなので、なんだか少し切ないですね。


(Globe and Mail.com)
Buttle shines at worlds

There is something about Japan that brings out the best in Canadian champion Jeffrey Buttle.
(日本には、カナダのチャンピオンであるジェフリー・バトルにベストの演技をさせる何かがあるようだ。)

とはじまる記事ですが
ジェフは月曜のショートプログラムで、遠慮がちで知られる満場の観客から
まれに見るスタンディングオベーションを受けた。
と書かれています。

そして79.90点のPBを出してジュベールに次いで2位につけた、と続き
ジュベールは銀メダルには関心がないが、バトルにとってはそうではない。
と記事は書いています。
ジェフは日本は彼にとっていいところだと言っているそうで
彼が最初に世界選手権に出たのは日本だったし、最初の四回転を降りたのも日本
(実際は2003年の四大陸選手権@中国)だと書かれています。

こういったスポーツ記事も結構間違い多いですね。年齢を25歳と書いてた記事もありましたし。
それはさておき、ジェフはこのように言ってくれたそうです。

I always enjoy coming back.
(いつも(日本に)戻ってくるのを楽しみにしています。)

これは嬉しいですよね。今回も楽しんでいたでしょうか。

メイビーくんも、彼にとっての最初の世界選手権で記憶に残る素晴らしい演技をし、71.33点をマークした。彼のキャリアの中でベストのショートプログラムだったと書かれています。

エマさんについては、ランビエールが四回転に失敗したのを受けて、
彼は四回転を回避した。
代わりに3F-3Tを跳んだが3Aで転倒し、42人中11位となった。
と書かれ、マクロードコーチの談話が載せられています。

There were a lot of mistakes that guys did that they don't usually do.
That's one triple jump. Without the fall, He could have been second.
There are still only about five points separating Him from the third-place finisher.

(選手達はいつもはしないミスをたくさんしていました。トリプルジャンプひとつなんです。転倒していなければ、彼は2位になっていました。(転倒があっても)3位の選手とはたったの5点の差なんです。)

マクロードコーチはエマさんに順位ではなくポイントに焦点を当てなさいと言ったそうです。

記事は再びジェフに言及し
足もとはほとんど悪くはなかったが、3Lzの着氷に苦労した
しかし総合して手堅い演技で、ジャンプを後ろポケットに入れ、ジェフ自身
もう少しいいジャンプを見せることが出来たはずと言ったと書いています。

I had a little bobble in one of the spreadeagles [going into the Lutz], and sort of lost focus for a millisecond. But I just made sure that I fought for the landing despite how it went up.
I felt fairly at ease, but I wasn't sure what my nerves were going to do to me.
Once I got out there, I felt really good. [Coach Rafael Arutunian] just told me to make sure that I fought, and to be brave out there.

((ルッツに行く前の)スプレッドイーグルでちょっとヘマをしました。数ミリ秒の間焦点を失ってしまったんです。でもどう飛び上がってもしっかり着氷できるように備えました。)

ジェフは木曜に行われるフリーに向けていい勢いがついたと言ったそうです。
日本では毎日いい滑りが出来ているとも言っていたそう。

I did not really tip-toe around the fact that I had an injury over the season. I did not pretend that I had taken three months off. I chose to just look at it in a different sens - that I was just lucky to be here…I looked at it optimistically rather than look at my injury as a hindrance.
(シーズンを通じて怪我していたことに気をとられていたくはなかったんです。3ヶ月休んでいたようなふりはしませんでした。違った風にとらえることにしたんです。ここに来られて幸せだ・・・とね。怪我を障害だと思うよりは、楽観的に見ていたかったんです。)

ジェフは、友人であるメイビーくんがどのように滑ったのかは知らなかったそうで
彼自身の得点を見たときに、自分が1位でメイビーくんが2位にいるのを初めて知ったそうです。

I thought it was pretty sweet. It was kind of like Halifax.
(それはとても素敵なことで、ハリファックス(国内戦)の時みたいだと思いました。)

メイビーくんについては、氷に乗る前もリンクから出た後も顔を輝かせていたと書かれています。

I felt awesome. I had fun. I had a blast. This is what I've been doing in practice, and it's the most important competition of the year.
(最高だと思いました。楽しみましたね。盛り上げました。これがずっと練習でやってきたことですし、(それが出来たのが)一年で一番重要な試合なんです。)

試合にあたって、メイビーくんは結果ではなく2010年のオリンピックに向けての経験を
得ることが大事だと自分に言い聞かせていたそう。

I think this is an excellent step in the right direction.

さらにメイビーくんは、カナダの友達とコンピュータでチャットをするまでは、
自分が本当に夢だった世界選手権に来ているという実感がなかったそうです。

That's when I started to realize: 'You know what? I'm at the world championships. I'm a complete underdog. I really have no idea what to expect. So let's just go in there and give them a show.
(そのとき、気がつきはじめたんです。「わかってるか?世界選手権に来てるんだ。まったく勝ち目はない。何が起こるかわからない。だから出て行ってショーを見せるだけだ。」ってね。)

彼はずっとリラックスしていて、演技後高い点が出てもさほど驚かなかったとのこと。

I knew if I put out a good performance, I'd be getting marks like that. I'm just really happy. It's what I imagined it would be for that performance.
(自分がいい演技をしたのは解っていました。そんな点が出るだろうなと思いましたよ。とても嬉しいです。そんな(いい)演技に対して出る点だと思っていたんです。)


さてさて、男子SP関連の記事はここまで。
ジェフもメイビーくんも本当に満足そうでした。
エマさんもFSに向けて前向きなとらえ方をしていたようですね。

さらにまたFS後の記事も取り上げたいと思います。

posted by:kanon
2007 Worlds
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Men's short program
[2007/03/21]

長らくお待たせしております。やっと競技日までたどり着きました。

Men's short program

1 Brian JOUBERT (FRA) 83.64
2 Jeffrey BUTTLE (CAN) 79.90
3 Daisuke TAKAHASHI (JPN) 74.51
4 Johnny WEIR (USA) 74.26
5 Evan LYSACEK (USA) 73.49
6 Stephane LAMBIEL (SUI) 72.70
7 Christopher MABEE (CAN) 71.33
8 Sergei DAVYDOV (BLR) 70.72
9 Tomas VERNER (CZE) 70.45
10 Alban PREAUBERT (FRA) 70.06
11 Emanuel SANDHU (CAN) 69.42

男子SPはこのような結果でした。
競技後の記事、主にカナダチームに関する部分だけをざっくりとまとめています。
インタビューの引用元が同じなため、選手の発言内容がかぶっている記事があります。
予めご了承くださいませ。

それでは、まずは第1弾。

(CBC.ca)
Canada's Buttle 2nd at figure skating worlds

これは結果だけを伝えるごく短い記事。ジェフの演技後のインタビューが少し引用されていました。

I'm really happy with the way that I skated. I really just wanted to enjoy myself out there but at the same time fight for every element.
(自分の滑りにとても満足しています。リンクの上で楽しみたいと思っていましたし、同時にすべてのエレメントに挑むつもりでいました。)


(SLAM!Sports)
Joubert leads after free program

この記事、結構ひどかった。
ジェフはほかの選手の失敗によって上位に上がってきた、なんて書かれています
ほかの選手が失敗しなかった昨季のワールドでは、ジェフは6位だったからだそうな。
あの時はジェフもいい演技とは言えなかったからそういう結果だったのにね。
昨季はSPもFSも7位で総合が6位。
そう考えると、今年はSPでPB出していい演技が出来たから、
昨季よりは良かったといえるんじゃないかな。

ジェフはフリーでは自分で事を運ぶつもりでいる、と記事は書いています。

I've been skating really well all week and getting better and better so I want to stay in that direction.
(今週はずっとうまく滑れていて、だんだんと良くなってきています。ですから、この調子でいきたいと思っています。)

とインタビューに答えたジェフ。この時からクワドは跳ぶ予定だったんでしょうか。
高橋くんの演技後の空気の中でも挑んでいったものね。

記事は
ジェフのSPで6,900人の観客は彼のミスのない演技にスタンディングオベーションを送った。
50ものカナダ国旗がはためき、花がリンクに飛んだ。
と観客のリアクションについても触れ、メイビーも観客にとても人気がある。と続けます。

I just went out there and had fun, had a blast, and just went for it. This is what I've been doing in practice so I'm just happy to put it out in competition - the most important one of the year.
(そこに出て行って楽しむだけでした。盛り上げて、やってみるだけだったんです。それが僕がずっと練習してきたことだったので、それが試合で出来てうれしかった。それも、今季一番重要な試合で。)

とはメイビーくん。

エマさんについては
サンデュは希望を抱いている、もしかしたらフリーで巻き返して表彰台に上ることも
出来るかもしれない、と書かれています。

You look at the points and third to 11th, where I am, is like five points and that's only one triple jump in the long program. There is a chance for a medal still.
(ポイントを見てください。3位から11位まで。わたしがいるのは11位ですが、その差は5点ほどです。それはロングプログラムでのトリプルジャンプひとつ分でしかありません。まだメダルへのチャンスはあるんです。)

とエマさんはフリーへの意欲を見せていました。


(canada.com)
France’s Joubert leads Buttle going into free skate

Obviously, with the jumps being there today, I was able to sell it just that bit more. I’ve been skating really well all week and it’s been getting better and better and I want to keep it going in that direction.
(明らかに、今日はジャンプがしっかりとしていました。今週はずっとうまく滑れていて、だんだんと良くなってきています。ですから、方針は変えないつもりです。)

とジェフの談。
上にあげた記事と同じインタビューですが、少し文言の追加がありますね。
それにしてもインタビュー動画なんかを見てると、"Obviously"って良く言ってます。
癖なのかな。

記事では続けて
オンタリオの少年っぽい25歳(だから24歳ですってば)は最後のトリプルであるルッツの着氷で
よろめいたほかはクリーンに滑りきった。そしてスピードと曲の解釈をプログラムからひねり出し、
ジャッジに充分に感銘を与え、その時点で彼を追うクラブメイトのメイビーを8点半も
引き離す点を得た、と書いています。

I didn’t even know how Chris skated, but when my marks came up and I saw he was second, I thought, ‘Hey, this is sweet. It’s like [nationals in] Halifax,
(クリスがどんなふうに滑ったのかは知りませんでしたが、点が出て彼が2位にいるのを見たとき、「やあ、これは素敵だ。ハリファックス(国内戦)の時みたいじゃないか。」と思いました。)

とジェフ。sweetとはまあ、キスクラでのんきにそんなこと考えてたんですね。
ご機嫌だったもんね。

エマさんは最終滑走で3Aを転倒して11位。
コーチのジョアン・マクロードに4-3を3F-3Tにするようにアドバイスを受けていたそうです。
そこはちゃんと降りられていました。

It was an odd night, and I didn’t think it was worth the risk, when you have to wait such a long time [after warmup], and it’s such a quick-twitch jump.So drawing last was the first part of the thought, seeing how [the Quad] was going [in practice] was the second part, and then the third thing was, what is everyone else doing? To me, it wasn’t worth the risk. I made the call after Lambiel skated, and I thought he was smart listening to me on that call, and not going with his ego. And you know, you want [to land] the Axel, but he took it on, he didn’t pop it.
(妙な夜でした。(ウォームアップ後に)こんなに待つのであれば、リスクを冒す価値はないと思っていました。(四回転は)急激に筋肉を収縮させるジャンプですから。最終滑走を引いたのがまずその考えの第1の理由で、(練習のときのクワドの)調子が第2の理由。そして第3には、他の選手が何をやっていたかということでした。私にとってはリスクを冒す価値はなかったのです。ランビエールが滑った後にそれを告げました。彼は私の助言を聞くだけの賢さがあると思っていましたし、彼のエゴで事を進めるとは思っていませんでした。それにほら、アクセルを降りたいと思えばね。彼はそれを受け入れて、ポップしなかったんです。)

とマクロードコーチ。

エマさんの発言については前述の記事と同じもの。これも若干こちらの記事のほうが詳しいようです。

The thing is, you look at the points, and it’s not so much the placement, because third to 11th is like four or five points -- and that’s one triple jump in the long program. So I think I’m looking more at that than getting disappointed with the placement. The points are really close, so there is a chance for a medal, still.
(ポイントを見てみると、それは順位の問題ではなくて、3位から11位までの差は4点か5点ほどです。ロングプログラムでのトリプルジャンプひとつ分でしかありません。だから順位に落胆するのではなくて、その点を考えるべきだと思っています。まだメダルへのチャンスはあるんです。)

メイビーは現実的な演技をした、と記事。
彼がうまく滑って、物事の風向きが彼に向けば、それは見事な進歩だ。
予定していた4つのトリプルジャンプ(3A、3L-3T、3F)を跳び、最後のひとつを降りれば
リラックスしてブルースギターのソロにのって、生き生きとしたプログラムを
見せることができるのだから。
だそうです。

For Chris, that was an awesome world debut, to go out and do what he’s capable of. I think what we want to do is keep him in that calm state now. He’s feeling very confident and he’s got nothing to lose.
(クリスにとっては、リンクに出て行って彼が出来ることをやりきることは見事な世界デビューだったでしょう。彼は自信に満ちていますし、怖いものなしです。)

これはバーケルコーチの談。
バーケルさんは今回本当に忙しかった。ジェフに織田くん、そしてメイビーくんの
キスクラにも座っていましたし。ペアも受け持っていましたよね。

お褒めにあずかったメイビーくんはといえば

Feels pretty good, I can’t lie. I just went out and had a blast. It’s what I’ve been doing in practice, so it was great to put it out there in competition, especially the most important one of the year.
(すごくいい気分です。嘘なんてつけません。そこに出て行って、盛り上げました。それが僕がずっと練習してきたことだったので、それが試合で出来てうれしかった。特に今季一番重要な試合で。)

メイビーくんもPBで、しかもずいぶん長いこと1位にいましたもんね。
他の選手の点が出て、暫定順位が出るたびに「おお、メイビーくんがまだトップにいるわ。」とうれしかったのを思い出します。


とりあえずここで一度アップします。
残りはまた後日。

posted by:kanon
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Sandhu looks to exorcise ghosts
[2007/03/20]

Sandhu looks to exorcise ghosts

「サンデュは亡霊を追い払ったようだ」というタイトルの記事。
エマさんえらい言われようですね・・・。

The erratically brilliant Vancouver skater(安定していなくて才能にあふれた
バンクーバーのスケーター)であるエマさんは、
ここ(世界選手権 in 東京)にいる誰よりも素晴らしさという要素を持っているかもしれない。
足りないのは確実性だけだと書かれています。
そしてエマさんは、神経質さをうまく避けて通る戦略を携えて世界選手権にやってきた
とも書かれていて、この時点での記者の期待度の高さがうかがえます。

月曜日(3/20)に東京体育館でのフリープログラムのランスルーで美しい4-3のコンビネーションを決めたエマさんはこのように語ったそうです。

Since coming back from Four Continents, I've had a lot of focus on making the most of my training each and every day, very detailed.More intent, more clarity. More punctual, more ice time. Back-to-back programs every day, to the point where I want to throw up after my third program.
(四大陸選手権から戻ってきてから、一日、一日、そして毎日、最大限のトレーニングをすることに大きな焦点をあててきました。そのトレーニングは詳細で、より集中したものであり、より精度の高いものです。そしてより時間に正確で、氷上にいる時間もより長いものでした。毎日連続してプログラムを練習しました。三回目のプログラムの後には、吐きたいと思うくらいまでやったんです。)

It's helped organize my thoughts, and I feel very good about my training, and I think this will be a good competition for me.
(集中して練習したことはわたしの考えをまとめる助けになりました。そして練習がうまくいっていると感じています。それから、この試合はわたしにとっていい試合になるだろうと思っています。)

そうだよね。練習のときはすごく調子が良くて、今回はとても期待できると思っていたと
会場で会った友人からも聞いていました。

続いて記事では
エマさんはこの数年、真のビッグジャンプ(おそらく四回転のことだと思われます)
の欠如によって確実性が補われているカナダのチームメイト、ジェフリー・バトルに
勝てないでいたと書かれています。

なんかこの記者の人、すごく皮肉な文章を書きますね。
Cam Coleさんとおっしゃるそうなのですが。

それはさておき、続けては
おそらくフランスのブライアン・ジュベールを除いては、自身を別格に置くようなシーズンを
送れているものはおらず、そのためメダル争いは混戦となっており、
サンデュは表彰台にのぼれる能力がある、とColeさんは書いています。

You know, my intention at every competition is to skate my best, and that hasn't changed.I have come in wanting a medal, and the important thing is to work backward from there and it starts with training. My want and intention is to skate two clean programs, and I think that will put me in there somewhere. After that, I can't control, but I know I have what it takes to be on the podium.
(どの試合においても、わたしがやろうとしているのは自身のベストを滑るということです。そしてそれは変わっていません。メダルがほしいと思ってここに来ています。大事なことは立ち戻ってやること。それは練習から始まるのです。わたしがやりたいこと、やろうとしていることは2つのクリーンなプログラムを滑ることなのです。そしてそれが、わたしをそこだかどこだかに押し上げると思っています。そうなってしまえば、わたしがコントロールすることはできません。でも、自分が表彰台にのぼるのに必要な能力があることは解っています。)

とエマさんの談。
そうなんですよね。出来る人なんですよ。この方は。
四回転も持っているし、踊れるし、身体能力も高くて表現力もある。
でも試合になるとどうも萎縮してしまうんでしょうか。なかなか調子が出ないのがもったいない。

Just because I've worked so hard coming in ... I don't want to put too much of a charge around it, so I think I'll stop right there,even if it's ugly. I'm the type of person that I hate to fall, so it's either pop (turn a triple into a single) or land the jump, which doesn't help me.
(ここにくるまでにずいぶんたくさん練習をしましたから…あんまりやりすぎたりはしたくないんです。だからこれでやめておくことにします。たとえそれが醜いものでもね。転ぶのが嫌いな人間なので、ポップしても降りても、それが助けになったりはしないんです。)

コケるまえに切り上げてメンタルを保つって感じなのかな。
ということは一回でも転んでしまうとモチベーションが一気に降下しちゃうってことかしら。

来季はクラシカルな曲に挑戦するというお話もあるようなので
持ち味を存分に生かしてがんばってほしいと思います。

さて記事は以下、他のカナダチームのことについても書かれています。
長くなるので続きはこちらからどうぞ。

続きを読む >>
posted by:kanon
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