先ほどご紹介した、
ジェフのジャーナルの内容を訳してみました。
久々だから、張り切って全訳してしまいましたよ。
2007年 6月11日
やあみんな。
この数ヶ月間でとてもたくさんのことが起こったので、どこから始めていいのかわからないんだけど、まずは世界選手権からかな。
ロングプログラムでの自分の滑りに満足していないと言わざるを得ないんだけれど、最終的な順位は妥当だっただろうと思います(もちろんそれより良いってことはないし、助かったことにすばらしいSPがあったからね!)。僕が話した人たちはみんな、今季は大変なシーズンだったし、僕は強くなって戻ってきたといって力づけてくれました。
でも練習は僕が試合で滑ったものより遥かにいい出来だったんです。
フリーで最後に滑ることは、本当に精神的に苦労するものだったし、僕が改善すべきことという部分において、僕の目を覚まさせるような体験でした。
精神的な強さというのは、オンアイスのトレーニングだけで獲得できるものではなく、日々を生きることが必要となってくるものなのです。
だから、それが来季の僕のミッションなんです!
世界選手権の後、ジョアニーと僕、ブライアン(ユナのコーチとして来日していました)とカート(テレビのコメンテーター)は、スターズ・オン・アイスのリハーサルのため、まったく文字通りにハリファックスに飛びました。
これは本当にすばらしい経験で、僕は毎年、このプロダクションの一員でいられることが幸運だと思っています。すべてのグループナンバーを覚えて、今まで滑ったことのないソロプログラムに磨きをかけるのに2〜3日しかなかったので、リハーサルはとても長い時間かかりました。長い時間だったにもかかわらず、振付師のシンディーとアシスタントのタラは楽しく進めてくれて、時間は飛ぶように過ぎていったんです!彼女たちは素晴らしいよ!
今年のツアーでは、"Double Exposure"(二重露出)がテーマだったので、僕は今までとはまったく違うものに挑戦しました。モヒカンで滑り、それからディズニーで滑ったんです。これがそうじゃないとしたら何をやっていいかわからないってくらい真逆だよね!
さらに良かったのは、ショーの前半で行った、60年代の格好をしたナンバーみたいなヒステリックなナンバーを、僕のアイドルたちと一緒に氷の上で共有できたこと。
でも、僕がショーで一番好きだった瞬間は、ブライアン・オーサーと時間をともにできたフィナーレのハイライトでした。彼のソロが終わると毎晩スタンディングオベーションが起こり、僕はフィナーレで彼と一緒に氷の上にいられるという恩恵にあずかることができて、それは毎回鳥肌ものだったんだ!
[
写真1:ビクトリアでキャストのみんなと自転車に乗った。きれいだね! ]
それから程なくして、僕はスターズ・オン・アイスから離れました。でも、何人かのキャスト(ジョアニーとトッド)と埼玉で行われたジャパン・オープンで会う機会があった。僕たち3人とキミー・マイズナーで北米チームを構成したんです。
ツアーの後で試合をすることはチャレンジのように思えるかもしれません。でも僕たち3人はツアーの練習中も自分たちのプログラムをトレーニングしていたので、日本で素晴らしい時間を過ごせたし、巨大な会場で、ほぼ売り切れ状態の観衆がいたけど、イベントの雰囲気はとてもリラックスして楽しいものだったんだよ!
エキシビションで僕はスタ−ズ・オン・アイスのプログラムを滑ったんだけど、日本のファンはパンクナンバーを気に入ったんじゃないかな。だって、彼らがあんなに大きな声を出してリアクションするのを初めて聞いたからね。本当にワイルドだったよ!
いくつかのスケートクラブでのショーと、サドベリーのホームクラブでのセミナーに続いては、バケーションの時間だ!!!
友人たちが、車に飛び乗ってトロントとロサンゼルスの間をぶっ飛ばすことを決めたんだ。国中から集まった友人たちに会って、車で旧交を温めるのはとても素晴らしい機会でした。でも、普段見ることがないような景色を経験することもまた素晴らしかったけどね。僕の好きな場所はユタ州で僕たちが走った、道がずっと伸びていくところです。
それはソルトレイクの南の壮大な荒廃した景色で、自分がより巨大な全体のうちの小さな一部分に過ぎないことに気づかせてくれるんです。インターネットの日記にしては哲学的過ぎるかな?とにかく、その風景は僕ら5人を、そのすべてを捉える間、かなりの時間黙らせてしまったんだ。
旅の途中で、僕らはいわゆる「これはやっとくべきでしょ」なことをしました。
ほんとに、ほんとに安いモーテル(安ければ安いほどいい)に泊まって、聞いたこともないような地元の食堂で食事をし、ベガスでタトゥーを入れて、ロスで少し買い物もした。
それから、シカゴでは
オプラ・ウィンフリー・ショーの収録を見るチャンスがあったんだ。素晴らしい経験だったよ。
スケートが、いつもだったら朝5:45に僕をベッドから引きずり出す唯一のものなんだけど、今回、普通に例外を作ってしまった!
僕たちは、ハーポ・スタジオにだいたい朝7:00くらいに着いて、「待合室」で8:30かそれくらいまで待ちました。僕たちは疲れきっていたけど、スタジオに連れて行かれるとすぐに、まるでダブル・エスプレッソを飲んだみたいになったんです。というのは、僕たちは一気に目がさえて、番組が始まるのにワクワクしてしまったからなんだ!
番組には、映画の
"ヘアスプレー"のキャストが出てきました。なので、僕たちは
ジョント・ラボルタや
クィーン・ラティファ、
ミシェル・ファイファー、それに映画に出ている若手俳優の
ニキ・ブロンスキー、もちろん
オプラ・ウィンフリーの話も聞くことができた。
すべてにおいて、すごい楽しい旅だったよ!僕はその前にビーチにも行っていて、ロード・トリップはみんな少なくとも一度は経験しておきべきものだと思ったんだ。
[
写真2:ロード・トリップ2007に参加したやつら。ユタのブラックドラゴン渓谷でポーズ。 ]
ロード・トリップの勧め:
・州境に差し掛かるたびに止まって州の看板と一緒に写真を撮る。
・何度も何度も車の中でゲームをする(僕たちは"20の質問"と"ナンバープレート・ゲーム"ばっかりやってた)
・知らない人に手を振って、自己紹介をする(誰に会うかわからないのって面白いよ!)
みんなが素晴らしい夏を過ごすように願っています。僕もそうするしね!
それからいつも応援してくれて、僕がどうしているかを気にかけてくれてありがとう。
じゃあね。
ジェフ
仕事の合間を縫って、読み下しつつ、訳出しつつでこのエントリーを書いたので
訳の抜け、誤訳等あるかもしれません。むしろ、間違い甚だしい可能性が高いかも…。
お気づきの方はコメント欄でご指摘くださいませ。よろしくお願いします。
それにしても、言い回しがかしこというか、お茶目というか、ちょいちょいユーモアを
入れていたりして、ジェフのjournalは読むのが本当に楽しい。
読んでいると、文章の端々であの独特の笑い声が聞こえてくるような気がしてしまいます。
とくに旅行のくだりなんかは、本当に楽しかったんだろうなーっていうのが
よく伝わってきますね。
相変わらず哲学的なことを考えるのが好きっぽいのもまた彼らしい。
荒涼とした延々と続く道の上で、いろんなことを考えたんでしょうね。
しかし、うまく文章の流れを持っていくなあ。勉強になるわあ。と
だーっと読んでいくうちに、この部分で椅子から転げ落ちそうになりましたよ。
got tattoos in Vegas
またタトゥー入れたんかい…。
ジェフじゃなくて他のお友達が入れたのかもしれないですけどね。
ひとつ入れちゃってたら増やすのは抵抗ないだろうから、ジェフも入れてるような気もするなあ。
今度はどんなのにしたんでしょうね。
しかし、漢字のタトゥーの場合は本当に気をつけないと
こんなことや
こんなことや
こんなことになってしまいますよ。
これなんかはジェフに似合いそうだけど。
それはさておいて、ジェフが観覧したオプラ・ウィンフリー・ショーは
5月16日放映分のようです。
John Travolta and the Cast of Hairspray
それから、ジェフたちが車の中で興じていたゲームは、こういった感じのものみたい。
20 questions(20の質問):よく知られている人物、場所、物、年号などを、ヒントをもらって当てるゲーム。ヒントは20個まで聞いてよい。
これ(20Q)みたいなもんでしょうか。←ほんとに当たるんですよね。これ。怖いわ。
license plate games(ナンバープレート・ゲーム):対向車のナンバーを、アルファベット順に見つけていったり、すべての州のプレートを探したりするゲーム。
"license plate games"でネット検索したら、
All Aboutの"Travel with Kids"のページが
出てきましたよ・・・。
男の子ばっかりで、ぎゃーぎゃー言いながら旅してたんだろうなあ。このKidsたちは。
メイビーくんも旅のお写真に一緒に写っていて、相変わらず仲良しですね。
ほんとうにオフの時間ってわずかなんだろうけど、楽しく過ごせたようで
よかったよかった。