サーバは落ちる、ジェフは怪我する、仕事で2時間しか寝られない
とさんざんな一日ですが
kasumiさんのところに素敵情報が。
ああ。救われた。
ジェフの公式サイトに今季のプログラムが掲載されました。
Short Program: Adios Nonino by Astor Piazzolla
Long Program: from the soundtrack "Ararat" by Michael Danna
SPはピアソラの「Adios Nonino」。ピアノ曲ということなので、1988年発表のピアノソロバージョン
「Tango Rhapsody」が使われていると思われます。
曲の背景については
以前に書いたエントリーを参照ください。
勝手に「ジェフのインド(仮)」と命名して不安がっていたFSが映画音楽。
武満ではありませんでした。尺八はいずこへ。
「Ararat」というのはアトム・エゴヤンの「
アララトの聖母」ですね。
日本では2003年に公開されています。
公式サイト(予告編が観られます)
アトム・エゴヤンは「スウィートヒアアフター」がすごく好きなんだけど、
そういえばカナダの監督だったっけ。
ほんとジェフってば、悔しいくらいにわたしのストライクゾーンを突いてくる。
映画の内容は1900年代の初頭、トルコ領内にいたアルメニア人が大虐殺された事件(=ジェノサイド)を描いたもの(しかしトルコ政府はその事実を認めていない)。歴史的背景が複雑なので、少々難しそうな映画です。
キーワードは「ジェノサイド」、そして画家の「アーシール・ゴーキー(Arshile Gorky 1904-48)」。
映画はゴーキーが母親(ジェノサイドの犠牲者)と自身を描いた「芸術家と母親」という作品(公式サイトに掲載されている画ですね)をめぐって展開していきます。
そしてゴーキーの故郷の教会にあった聖母子像が「アララトの聖母」。
「芸術家と母親」は「アララトの聖母」を下敷きにしているといわれています。
「Adios Nonino」が父、そして「Ararat」が母。
ジェフはご両親への感謝を込めて滑るのかもしれませんね。
それはとても素敵なことだなと思います。
いまは怪我が心配ですが、今季のプログラムも相当な意欲作のようなので
演技を観るのが一層待ち遠しくなりました。