ジェフリー・バトルのjournalが更新されました。
油断していた。今か。今のタイミングか。
レイクアローヘッドに行ってたようなので、ゆっくり考えて書く時間があったんでしょうね。
山の上でなんもすることないって前にどこかで言ってたし。
ざかざかざかっと読んできましたので概要を。
最初に、前のエントリーから2ヶ月以上も経っているので話すことがたくさんあります、と。
まずは国内選から話さないといけないよね。ということで
国内選は今季初めての試合だったので、とてもスペシャルなイベントだったということ、試合には自信で顔を輝かせて挑んだけれども、怪我との戦いと失われた時間を取り戻すという点では苦心をした
と始めて
国内タイトルを守るということ以上に、四大陸の出場権を得ることや世界選手権に向けたナショナルチームに入ることと、プログラムや細かいエレメントに関してのフィードバックを受けることが目標だった。
と書かれています。
通常はそういったフィードバックは9月に行われるナショナルチームのキャンプの時点で得ることが出来て、必要ならばプログラムの変更をする時間があるんだけれども、(今回は時間がなかったので)プログラムへの評価が良くてありがたく思っている、とも。
そして3度目の勝利はもちろんスペシャルなものでした。と続き
タイトルを失うことが頭をよぎったことは確かで、国内選を完全に逃してしまう可能性も今季始めにはあったので、メンタリティはとても違ったものだったというふうに書いています。
2005年には(前年の国内選で3位となり世界選手権に出られなかったので)失うものは何もなくて、獲るべきタイトルがあったし、2006年にはオリンピックに出ることのほうにより焦点をあてていたけれど、今年は(試合に出られることが)天の恵み(この言い回しについては「安っぽく聞こえるけどね!」などといらんことを書いてますが)でしたと、試合に出られることのありがたみを感じていたようです。
I took the ice in Halifax just thankful to be there, to be back on the ice, and to perform.
(ハリファックスで僕は、ここにいられること、そして演技出来ることをただ感謝して氷にのりました。)
という一文にちょっとぐぐっときてしまった。
ほんとうによかった。わたしたちもジェフの演技を観ることが出来ることに
ただただ感謝したい。
と涙目になったのもつかの間、続けての文章では
Less than two weeks after Halifax, it was time to travel to Colorado Springs. The last time I was there, I spent most of the time in bed on I.V., so this trip was much more successful, lol!
(ハリファックスでの試合から2週間も経たないうちに、コロラド・スプリングスに向かいました。前回コロラドに来たとき(2003年GPF)は、ほとんどの時間を(機内食で食中毒にかかったため)点滴を打ちながらベッドに寝ていたので、今回の旅は大成功だったんだよ(笑)!)
ですって。
そうだよね。前回は体調不良でやむなく棄権したんでした。
lol!(laughing out loud)なんて書いてますが、体調管理には本当に気をつけていただきたい。
東京への旅も大成功のうちに上陸されることを祈っております。
スイーツの食い過ぎでお腹こわさないように。
試合については、3度目の四大陸チャンピオンになるのが理想的だったけれど、FSで3Aを決められなかったので2位に甘んじざるを得なかったと振り返っていますが、一方で
モスクワの世界選手権以来はじめてラファエルコーチとバーケルコーチの両名と一緒にキスクラにいられて楽しかったと書いています。
よっぽど昨年のカルガリーのときに放置されたのが堪えたんでしょうか・・・。
ラファエルコーチはジェフの演技を観るのが怪我が発覚する前の去年8月以来だったそうなので、どこが進歩していて、どこを調整しなければいけないかを見ることが出来たようです。
そしてここ2週間ほどはレイクアローヘッドのラファエルコーチのもとでトレーニングをしているようです。
ジェフによると、彼の持久力はかなり高くなっているとのこと。
世界選手権には「失うものは何もない」というメンタリティを持って挑みたい、とも。
去年のカルガリーでは、オリンピックでの結果を証明するような成績を残さないとまるでメダルが剥奪されてしまうかのような気持ちで試合をしていたようなのですが、そのプレッシャーが結果的にジェフを消耗させてしまって、そんな緊張感は必要どころかまったく馬鹿げたものだったと書いています。
今年東京に行って滑るのは、それが僕のやりたいことだからです。と力強い言葉も。
怪我をすることはどんなスケーターにも、自分が他にはなにも考えられないからスケートをするのか、失うことができないほど滑ることが好きだからスケートをするのかを気づかせてくれるのだとジェフは書いています。
そして彼は(オフアイスでもオンアイスでも)練習することが好きで、演技をすることも試合に出ることも好きだから、スケートから離れることが出来ないんだと、それが僕が日本に行く理由なんですとスケートに対する思いを綴っています。
それからそれから。
世界選手権の後は直接ハリファックスに行ってCSOIの練習に入るので
次のエントリーはツアーの道中からになりそうだと書いています。
ツアーを楽しみにしていて、たくさんのファンとツアーで会えたらと思っているそうです。
最後には
サイトを見てくれて、そしてサポートをありがとう
とファンへの感謝も忘れずに。
爽やかだ。ジェフのjournalは読後感が実に清々しい。
次のエントリーも彼のことなのでいつになるやらですが
また爽快なCSOI珍道中が読めるのが楽しみです。世界選手権のこともきっと書いてくれるでしょう。
でもその前に東京ですよ。"Nothing to lose"な演技を期待しています。