今年の全日本、競技の行われた3日間なみはやドームに通って観戦してきました。
すごく見ごたえのあるいい大会で、楽しかった。
試合中に特にメモをとったりはしていないので、詳細なレポートはできませんが
覚えているところ、印象的だった部分を少し書いておこうかなと思います。
まず男子。
今回、一番印象に残ったのは佐々木彰生くんでした。
まだ滑り出したところなのになんでこんなに速いの!ってくらいスピードに乗るのが早くて
あっという間に彼のスケートの世界に引き込まれてしまいます。
音に乗った動きも小気味よく、観客へのアピールも十分あって観ていて本当に楽しい選手です。
FSの曲もセンスのいい音選びをしていて面白かった。
テレビで観たエキシビションは… 馬でした。惚れました。
そして新人賞を獲得した吉田行宏くん。
のびのびとした演技で、キスクラでの喜びの表情が印象的でした。
順位は高くなくても、ここ一番というところで今までの自分を越える事が出来る
そのときのベストが尽くせるって本当にすごいことで、吉田くんをはじめ
SPでは残念だった柴田くんのFSの演技などにもそんな瞬間を観ることができて
本当に素晴らしかった。観ているほうも幸せな気分になりました。
梅谷英生くんは去年観たときも「この人は『かしこ』の滑りをするなあ」と思っていたのですが
今年も凛とした演技をみせてくれて、上位に入賞してきました。
四大陸選手権でまた演技が観られるものとすっかり思っていたんですけど
なんだか今年は上位選手が出るということで、残念。
今季で引退だそうですね。お疲れさまでした。
中庭くんと南里くんは残酷なほどの接戦で、できれば中庭くんが
世界選手権に行けるといいなあとは漠然と思っていましたが
南里くんの今季のSPはノーブルで、腕の動きもコントロールされててものすごく好きなので
結果が出たときは少々複雑でした。
南里くんの勝利を喜びたい気持ちと中庭くんの代表落ちで残念な気持ちと。
スポーツの厳しさを改めて肌で感じました。
そして高橋くん。身にまとう雰囲気から目の強さから、全身に自信が漲っていて
なにからなにまで貫禄でした。
演技でも圧倒的なまでの強さを見せてくれて、演技後の会場の興奮状態には
わたくしなにやら春先に体験した思い出したくないトラウマがフラッシュバックしまして
なんだかおかしいことになっていましたが
世界のトップレベルで戦える彼の強さには説得力がありました。
世界選手権で彼がどのように戦ってくるかもとても楽しみです。
そして女子。
周囲の人間から常々「ほんとうに『女好き』ですよね」と、
ともすれば恐ろしい誤解を受けそうなことを言われてしまうくらい
可愛い女の子が好きなわたしですが
そんな人間が女子の試合が行われている全日本の会場に放り込まれるとどうなるかというと
出てくるスケーターごとに目尻を下げ、キスクラの彼女たちがアップになるごとに
「可愛いわあー」とやにさがるというオヤジ化現象が起こります。
今回も例にもれず、あの子も可愛いこの子も可愛いと美しい選手の皆さんを愛でておりました。
そんな中でもやはりとりわけ関大ガールズの応援には力が入ります。
三木遥ちゃんは残念ながらSPのみの出場となりましたが、平井絵己ちゃんや澤田亜紀ちゃん
はまずまずの演技で、今できるだけのことはできたんじゃないかな。
また来季の活躍を応援したいと思います。
衣装が好きだったのは林渚ちゃんのSP。少し長めの丈のスカートで、地味な色目ではあったけれど
胸元の刺繍やグラデーションなどが上品で、すごく美しい姿でした。
あとは淀粧也香ちゃん。彼女は立ち姿が美しいですね。
キスクラでの笑顔もにこにことして素敵です。
そしてわたしのなかではすでに別枠の曽根美樹さま。
六分間練習に滑り出してきたときから、オーラが違います。ある意味。女優の域です。
あのキャラクターの強烈さは、ほんとすごい。楽しませてもらいました。
会場中に高らかに轟きわたり、リンクを差し挟んで座るわたしの耳にも届いた
あなたの鼻をかむ音の響き、忘れません。豪快でした。(しかも演技直前よ。大物。)
上位陣の戦いでは
中野さんの精神力の強さと、演技の確実性には唸ってしまいましたし
いつものことながら彼女のビジュアルプロデュースのセンスは素晴らしいと思います。
自分に似合うものをよく知っていて、衣装も髪型も洗練されていますね。
安藤さんの復調も嬉しかった。ご本人もキスクラでは終始にこにことしていて、
表情も柔らかかったので、いい流れになっているんだろうなという感じが伺えました。
そして真央ちゃん。彼女の演技を観ていると幸せな気持ちになりますね。
あの軽やかさは観ているほうの心まで軽くしてくれます。
観ている最中に、自然に自分が笑顔になっているのがわかるくらい。
女子も男子もいい試合でした。会場の雰囲気もあたたかくて、拍手が沸き起こるたびに
競技を愛するファンの皆さんの気持ちが伝わるようでした。
男子のテレビ放映は会場から帰ってきたらやっていたので観たんですけど
オープニングムービーが凝ってて綺麗でした。
映像の仕事をしている友人たちがいつも制作に追われて悲鳴をあげているのを見ているので
「うわー、がんばったなあ」と素直に感動。
選手の演技の映像合成もインクの流れのビジュアルとトーンを合わせてあって、
うまく作りこまれてるなーと凝視しました。
こういうのを見るのもなかなか楽しかったりしますね。