カナダでは、今年のACGMとNational Coaches' Conferenceもそろそろ終わり
もうすぐ08-09シーズンのチームプロフィールも更新されるかと思いますが
総会に参加しているジェフのインタビューがあがってきました。
久々に訳をエントリーしたいと思います。
ほんと久しぶりなので間違っているところがあったらごめんなさいー。
Winning feeling sinks in for Buttle
ジェフリー・バトルの世界は、彼のスピンが止まったときから回りはじめた。
3月22日にスウェーデンのグーテンベルグで行われた世界選手権の男子シングルで優勝して以来、
バトルにとって毎日は狂乱的なものになった。
金メダルは、成し遂げたことの明確な証拠となりはしたが、そのニュースを消化するには
しばらく時間がかかった。
"その時間はとても慌ただしくやって来て、そして過ぎ去っていきました。
それに、すごく馬鹿げた回数だったんです。"
とバトルは木曜にレジーナで語った。
"世界選手権のあとで僕が受けた全てのインタビューでは、彼ら(インタビュアー)は常に
「どんな気分?」と聞いてきました。試合の後ですべてのメディアに話をする前には一息つく暇も
なかったので、全然実感が無かったんです。そんな時間はありませんでした。"
"実際に実感が沸いたのは、地元に帰ってからでした。
僕は車を運転していて、ブライアン・オーサーから携帯メールが来たんです。
すごくクールでした。それには、「君は世界で一番だ、本当に一番なんだよ。」って
書いてあったんです。その日に、僕は他のどの男子スケーターよりも優れたスケーターに
なったと思ったんです。それで、実感が沸きました。"
"ほんとうにクールでした。素敵な気分だったんです。"
世界選手権以来、バトルの周囲はとても騒がしくなっている。
"世界選手権から帰ってきてから、実際とても忙しくしています。
でも、それはいい忙しさですよ。"
とオンタリオ州スムースロックフォールズ出身のバトルは言う。
"優勝したことで、今まで閉ざされていた多くの扉が開かれました。
素晴らしいインタビューを受けることが出来ましたし、面白い人たちとも会えました。
そして優勝でもしなければ招待されることのないイベントにも招いてもらいました。
すごいことです。"
"JUNOアワードにも行きました。クールでしたよ。レッドカーペットを歩いたのは初めてだったんです。
そんなイベントに招待されるのって特別ですね。"
同じ事がファンのリアクションにも起こった。
"面白いことがあったんですけど"
と木曜午後のサイン会の前にバトルは語った。
"帰ってきてすぐに、スターズオンアイスのツアープログラムの振付をするために
氷上に戻らないといけなかったんですが、振付師と僕が話しながらトロントの街を歩いていると、
いきなり車がやってきて速度を落としたんです。男の人が窓を開けて
「なあ、ベートル、世界選手権ではよくやったな!」って叫んだんです。
それから窓を閉めて行ってしましました。10秒ほどの出来事でした。
こういったことは一番思いがけないことでしたね。すごくおかしかったです。
僕の名前を正しく発音できないくらいですから、明らかに彼はそんなにスケートを見ない
んでしょう。僕たちは死にそうなくらい笑いました。"
バトルは10分間のインタビューの間、とても簡単に、そしてよく笑った。
彼はサスカチュワン州のあちこちから招待されて彼に会うためにやってきた若いスケーター達に
平等に思いやりを持って接した。
25歳のバトルは、スケートカナダのナショナルコーチカンファレンスのために
レジーナに来ていた。
彼は木曜にコーチ達とともにランチをとり、近くにあるDoug Wickenheiser Arenaで
スケート技術のデモンストレーションも行った。
世界選手権以来、バトルがレジーナに来るのは2回目だ。
彼は5月1日にスターズオンアイスツアーでもこの地を訪れている。
彼が地元で過ごせた時間は、”飛び飛びに2〜3日”だそうだ。
しかし彼はこの過密スケジュールを負担だとか辛いとは思っていない。
"重荷だととらえるべきではないと思っています。"とバトルは言う。
"これは勝利なんです。毎シーズンこのような重みを肩に背負って、「なんてことだ、
タイトルを守らなきゃ!」なんて思いながらあちこちをまわるわけではないんです。"
"僕はいつものシーズンのように(次の)シーズンに向かいますし、メダルを取ったことは
忘れるんです。僕のコーチはいつも何にも勝ったことがないという気持ちで練習をして、
勝ったことを解った上で試合に臨むことの重要性を強調しています。"
そのアプローチは2005年の世界選手権で銀メダルを取り、2006年の冬季オリンピックで銅メダルを
獲得したバトルの助けとなった。
彼は去る3月に1997年のエルビス・ストイコ以来のカナダ人男子チャンピオンとなって、
これらの実績を上回った。
"「僕は世界選手権で勝ったんだ。」「他に何がある?」「何をすればいいんだ?」って
いうような感じになるんです。"とバトルは言う。"それが普通だと思います。
そうじゃないとって思います。"
"(2010年の冬季五輪)大会がバンクーバーで開かれるのは僕にとって本当に
幸運なことだと思います。
それが僕にモチベーションを与えてくれて、後押しし続けてくれるんです。"
改めて、ワールドチャンピオンになるというのはすごいことなんですね。
忙しすぎて実感がわくどころではなかった、というのも大変だったでしょうが
いろいろと新しい経験も出来て楽しかったようで、よかった。
「ヘーイ、ベートル!」のお兄さんの陽気なカナディアンっぷりも面白いですね。
ジェフとウィルソン氏が大笑いしたというのもわかる気がします。
短いオフももうすぐ終わり。
しばらくするとGPSのアサインも発表されて、いよいよ次のシーズンが始まります。
楽しい季節がやってきますね。今度はどんな演技を見せてくれるのか、本当に楽しみです。